コラム
1986年10月23日のテレビ欄(出典:『テレパル』第21号・東版)

16歳・中山美穂の「セックスしようぜ」「バ~カ」に男子騒然~1986年『な・ま・い・き盛り』より/懐かし番組表

懐かし
1986年10月23日のテレビ欄(出典:『テレパル』第21号・東版)

地上デジタル放送化に伴い、テレビ番組表というものから遠ざかってしまった人もきっと数多いだろう。WEBメディア『テレビPABLO』では、そんな大人のためにかつての番組表を紐解きながらタイムトリップをお届けしたい。ウン年前の今日、夢中になって観ていたテレビは何だったのか? テレビ情報誌『テレパル』(小学館刊)の番組表と共に、当時の世相を振り返ってみよう――今日は1986年10月23日にタイムスリップ。

今週振り返ってきた30年前の番組表。1986年の今日、10月23日は木曜日、19時からアニメ『北斗の拳』、19時30分から『スケバン刑事II』と懐かしいタイトルが並ぶフジテレビの20時『な・ま・い・き盛り』をクローズアップする。

映画『ビー・バップ・ハイスクール』もヒットし、アイドルとして最も勢いのあった中山美穂のフジテレビの連続ドラマ初主演作。主題歌『WAKU WAKUさせて』も大ヒット、歌番組にコンサート、ドラマは日本テレビの『セーラー服反逆同盟』と掛け持ちという過酷なスケジュールの中、16歳の“ミポリン”が“イマドキの女子高校生”を生き生きと演じた。相手役は当時ジャニーズ事務所に所属し、人気急上昇中のアイドル・中村繁之。

1986年10月23日『な・ま・い・き盛り』(フジテレビ)/ケンシロウ、ナンノ…からの、ミポリンドラマに中高生男子熱狂

  • 『テレパル』1986年第21号・東版の表紙
  • 『な・ま・い・き盛り』(フジテレビ)/1986年10月23日のテレビ欄(出典:『テレパル』第21号・東版)

木下加代子(中山美穂)と樋口浩介(中村繁之)は幼なじみの高校生。お互いに好きなのに素直になれず、会うとついぶつかってしまう。加代子は友達との溜り場にしているカフェバーのステージでいつも歌っている渋いロックミュージシャンの真田(三浦洋一)に同級生の男子にはない大人の魅力を感じていた。浩介は友人・二三夫(山本陽一)らとアダルトビデオを盗み見したり海にナンパに出かけたりと、青春を謳歌中。

憧れの真田と二人きりでホテルで食事をすることになった加代子は背伸びして真田を挑発するが、完全に子ども扱いされ浩介は、二三夫の美人の姉・里奈(鳥居かほり)にセックスの手ほどきを受ける妄想するが本人の前では緊張するだけ。そんなある日、産休教師として真田が加代子たちの学校にやってくる……。

第1話からすれ違いが多いのだが、加代子と浩介がラブラブになるのはわりと序盤からはっきりしていて、ふたりのキスシーンが出るたびに両アイドルのそれぞれのファンが騒いだ。まだSNSはもちろんインターネットもない時代だからそれほど明るみには出ていないが、30年後の今だったら、炎上まちがいなしのシーンが多数あった。

たとえば、足を捻挫した浩介の部屋に加代子が見舞いにくる場面。元気そうな浩介の姿を見て安心して「骨折すればよかったのに」と悪態をついて帰ろうとする佳代子を「ちょっと待てよ」と呼びとめ、「なぁに?」と振り返った加代子にいきなり、「セックスしようぜ!」と浩介。加代子が「バーカ!」と言ってあしらうと、いじける浩介に、帰りかけた加代子は自分からキス。調子に乗った浩介が「もう1回」と言うと無言で加代子はこっくりうなずくが、さらに調子に乗った浩介は「今度は舌入れて」と。

「バーカ」と包帯を巻いたほうの足を連打して去るミポリンの、去り際の表情がめちゃめちゃかわいすぎで、当時の男子のほとんどが中村繁之に殺意を感じた瞬間だ。

中山美穂はこの後TBSの『ママはアイドル!』『若奥さまは腕まくり!』『卒業』、フジテレビの『君の瞳に恋してる』『すてきな片想い』と主演ドラマが立て続けに大ヒット。歌番組が減少した1990年代になっても女優として連続ドラマのブームに貢献した。

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コラムニスト

亀井徳明

亀井徳明

『テレパル』創刊準備のために編成された、テレビ局専門取材チーム「ISプレス」の元メンバー。各テレビ局ごとに担当がおり、毎日テレビ局の広報や宣伝部を拠点に局内を徘徊、情報収集。「その日に仕入れた情報はその日のうちに処理する」ことが宿命だったため事務所は“不夜城”となっていた。「テレビPABLO」では、その頃の経験に基づいた「懐かし番組」などを執筆中。現在はフリーで活動している。

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