コラム
2002年12月28日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

電撃結婚翌年の木村拓哉、『HERO』&時代劇で“キムタク神話”第2章へ~2001年『金曜エンターテイメント特別企画「忠臣蔵 1/47』より/懐かし番組表

懐かし
2002年12月28日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

地上デジタル放送化に伴い、テレビ番組表というものから遠ざかってしまった人もきっと数多いだろう。WEBメディア『テレビPABLO』では、そんな大人のためにかつての番組表を紐解きながらタイムトリップをお届けしたい。ウン年前の今日、夢中になって観ていたテレビは何だったのか? テレビ情報誌『テレパル』(小学館刊)の番組表と共に、当時の世相を振り返ってみよう――今日は2001年12月28日にタイムスリップ。

官公庁御用納めの12月28日、この日を仕事納めにしている一般企業も多い。取引先や上司への挨拶も済ませ、夜には“仕事人間”から解放されるビジネスパーソンも多く、テレビはこの夜から本格的な年末年始特番として自信のコンテンツを並べる。15年前の今日、2001年12月28日の『テレパル』番組表からピックアップするのは、フジテレビ21時『金曜エンターテイメント特別企画「忠臣蔵 1/47』。

主演の木村拓哉はこの前年、工藤静香と結婚。トップアイドル絶頂期での結婚に日本中が驚いたし、ファン離れも懸念されたがそれをものともせず、2001年1月クールに主演した『HERO』は大ヒット、妻帯者アイドルとして“キムタク神話第2章”を迎えた時期に主演した時代劇。1998年『織田信長 天下を取ったバカ』で織田信長を演じて以来2度目のテレビ時代劇主演となった。

2001年12月28日『金曜エンターテイメント特別企画「忠臣蔵 1/47』(フジテレビ)/「価値のあるものにしたい」と意気込んだ木村拓哉の熱さは、渡辺謙をも動かした

  • 『テレパル』2002年第1号・東版の表紙
  • 『金曜エンターテイメント特別企画「忠臣蔵 1/47」』(フジテレビ)/2002年12月28日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

『忠臣蔵』といえば古くから年末の時代劇特番のテーマになってきた、赤穂藩四十七士の仇討ちの話。大石内蔵助を主人公に、主君浅野匠頭と吉良上野介の関係から有名な「松の廊下」を経て、大石内蔵助とその仲間が吉良家に討ち入り主君の無念を晴らすまでを描くのが“王道”だ。この日放送の『忠臣蔵 1/47』は、赤穂四十七士のうち剣豪として名をはせた堀部安兵衛にスポットを当て、時の大スター・木村拓哉が演じた“新解釈版”。脚本は『ギフト』(1997年フジテレビ)で木村拓哉の魅力を最大限に引き出した井上由美子。

「キムタクの忠臣蔵」ということで、この時期の年末年始特番の中で最も注目を浴びていた。『テレパル』2002年1号のインタビューで、木村拓哉は「いろんな書物で堀部安兵衛の人物像について語られているが、自分はあえてそういう情報を遮断し、台本の中の安兵衛を演じることに集中した」という趣旨の言葉を語っている。そのインタビューの締めをそのまま転載する。

「“忠臣蔵”は、誰がやろうと、ひとつの物語として完成されているから、みなさんに見てもらって、数ある“忠臣蔵”のひとつだと思ってもらってもいいし、こんなのは“忠臣蔵”じゃないと思ってもらってもいい。ただ、価値のあるものにしたいという気持ちは強いんです」

※『テレパル』2002年第1号より

“価値のあるものにしたい”。これは、様々な作品に向かう際、木村拓哉がよく使うフレーズだ。『忠臣蔵 1/47』の最後、堀部安兵衛の介錯人として渡辺謙がチラッと出ているが、これは撮影所で木村拓哉の演技の評判を耳にした渡辺謙が監督に志願してのものだったという。

ドラマは“忠臣蔵feat.KIMUTAKU”といった雰囲気で、鼻をすすりながらつくる“間”といい、立場関係なく“タメ口”だったりと、“キムタク節”が随所に炸裂。視聴率は23.9%(ビデオリサーチ関東地区調べ)と、この年の年末年始特番の中で4位という高視聴率を記録した。

「SMAP」は2016年末をもって解散となるが、木村拓哉は来年1月15日スタートの新ドラマ『A LIFE ~愛しき人~』(TBS日曜21時)に主演、最大の注目を浴びている。さらにGW公開予定の映画『無限の住人』では『武士の一分』以来10年ぶりの時代劇として話題だ。2017年、“キムタク神話第3章”の動向は、大いに気になる。

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ISプレス

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1982年、『テレパル』創刊準備のために編成された、テレビ局専門取材チーム。各テレビ局ごとに担当がいて、毎日テレビ局の広報や宣伝部を拠点に局内を徘徊、情報収集。その情報を元にテレパルの特集や番組表や番組紹介記事を制作していた。「その日に仕入れた情報はその日のうちに処理する」ことが宿命だったため事務所は“不夜城”となっていた。名刺に使われている「IS」の緑のロゴは、メタリックでキラキラしていて、テレビ局員の印象に残っている。

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