コラム
2002年12月30日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

明菜に聖子、松坂慶子の網タイツ! 80年代音楽史を網羅~2001年『TBS創立50周年 記念音楽特別番組「ザ・ベストテン2001」』より/懐かし番組表

懐かし
2002年12月30日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

地上デジタル放送化に伴い、テレビ番組表というものから遠ざかってしまった人もきっと数多いだろう。WEBメディア『テレビPABLO』では、そんな大人のためにかつての番組表を紐解きながらタイムトリップをお届けしたい。ウン年前の今日、夢中になって観ていたテレビは何だったのか? テレビ情報誌『テレパル』(小学館刊)の番組表と共に、当時の世相を振り返ってみよう――今日は2001年12月30日にタイムスリップ。

2001年12月30日、15年前の“大晦日イブ”の『テレパル』番組表からはTBS19時『TBS創立50周年 記念音楽特別番組「ザ・ベストテン2001」』。毎週のランキングを生放送で発表する画期的な演出で高視聴率を誇り、20世紀を代表する音楽番組として知られる『ザ・ベストテン』は、1989年に木曜21時のレギュラー放送が終了。その後何度かスペシャル番組で復活している。2000年から2004年までは、毎年12月30日に黒柳徹子と安住紳一郎アナが司会を務めた復刻版スペシャルが放送されていた。

15年前の時点で、年に1回振り返る“懐かしの昭和”。ゴールデンタイムに各局が音楽番組を取りそろえ、テレビをつければアイドルからニューミュージック、演歌まで多彩なジャンルのヒット曲に毎週出会えた時代は、2001年の時点でももう遠い過去のこと。しかしその豊富なアーカイブからはどこを切り取っても、いつ見ても見る人を魅了する力がある。

2001年12月30日『TBS創立50周年 記念音楽特別番組「ザ・ベストテン2001」』(TBS)/“ベストテン特番”から“レコ大”へ……21世紀初頭の年末のTBSは二夜連続で大型音楽特番だった

  • 『テレパル』2002年第1号・東版の表紙
  • 『TBS創立50周年 記念音楽特別番組「ザ・ベストテン2001」』(TBS)/2002年12月30日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

この日の4時間特番は2部構成。第1部は三宅裕司を進行役に、かつての『テレビ探偵団』の風情でTBS栄光の音楽番組を振り返る。「山口百恵が直筆の札をつけた桃の木」「放送400回記念の回で1位だったC-C-Bが富士山頂に取りつけた記念プレート」など、番組にまつわる思い出の品の“今”を追跡、当時の映像と現在の様子を比べながら時の流れに想いをはせる。

第2部は、『ザ・ベストテン』の主、黒柳徹子と安住紳一郎が司会。ベストテンの常連だった松田聖子や中森明菜、THE ALFEEをはじめ、「もしもレギュラー放送が続いていたら確実に出演したであろうアーティスト」という旬のアーティストも登場。

20年前にチャート上位で番組を盛り上げた面々がスタジオに登場し、当時と同じようにパフォーマンスを見せるのは、2016年の今で言うと1990年代のアーティストの姿を今見るような感覚。松坂慶子の『愛の水中花』、西城秀樹の『ヤングマン(Y.M.C.A)』、スペシャルメンバーを引き連れた世良公則が記録的ヒットとなったツイストの『銃爪~ひきがね』には、放送当時子どもだった安住アナも感激の様子で見入っていた。

かつては大晦日にNHKの“紅白”の直前の時間にTBSで放送されていた“レコード大賞”が12月30日の放送となったのは今から10年前、2006年からのこと。21世紀に入ってしばらくの間は30日に『ザ・ベストテン』の特番、31日に『輝く!日本レコード大賞』という流れがTBSの年末のパターンだった。“レコ大”が30日に移ってからは、TBSの大晦日は“格闘技”が定番になっていく。

この15年の間に、デジタル化はもちろんネット配信、さらにはスマホへと、かつての“テレビ”の位置づけが大きく変化してきたが、年末年始ぐらいはスマホやPCを離れ、“コタツにミカン”とせっかくの大画面のテレビで、できれば家族といっしょに毎年恒例の長時間番組を楽しんでみてはいかがだろうか。忙しかった日常とは別の、癒し効果がそこにはあるような気がする。

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1982年、『テレパル』創刊準備のために編成された、テレビ局専門取材チーム。各テレビ局ごとに担当がいて、毎日テレビ局の広報や宣伝部を拠点に局内を徘徊、情報収集。その情報を元にテレパルの特集や番組表や番組紹介記事を制作していた。「その日に仕入れた情報はその日のうちに処理する」ことが宿命だったため事務所は“不夜城”となっていた。名刺に使われている「IS」の緑のロゴは、メタリックでキラキラしていて、テレビ局員の印象に残っている。

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