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1997年1月8日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

渡辺謙と阿部寛、20年前の夜のスタイリッシュ時代劇~1997年『御家人斬九郎』より/懐かし番組表

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懐かし
1997年1月8日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

地上デジタル放送化に伴い、テレビ番組表というものから遠ざかってしまった人もきっと数多いだろう。WEBメディア『テレビPABLO』では、そんな大人のためにかつての番組表を紐解きながらタイムトリップをお届けしたい。ウン年前の今日、夢中になって観ていたテレビは何だったのか? テレビ情報誌『テレパル』(小学館刊)の番組表と共に、当時の世相を振り返ってみよう――今日は1997年1月8日にタイムスリップ。

仕事始めかと思ったらすぐの連休。一般的な会社員にとって、本格的な始動は連休明け10日火曜になりそうだ。今から20年前の1月8日は水曜日。6日月曜が仕事始めだったこの年のこの週は、会社員はいやでもフル回転せざるを得ない、きつめの年始だった。そんな1997年1月8日の『テレパル』番組表からは、この日スタートした時代劇、フジテレビ20時『御家人斬九郎』をピックアップする。

柴田練三郎が“明るい眠狂四郎”として晩年に力を入れた作品を、渡辺謙を主演に映像化。この日始まったのは1995年1月クールに続く、第2シリーズだ。1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』、1990年から1993年にかけてシリーズ化された『仕掛人 藤枝梅安』と並ぶ渡辺謙にとってハマリ役となった人気シリーズで、2001年11月から年をまたいで放送された第5シリーズまで続いた。

1997年1月8日『御家人斬九郎』(フジテレビ)/病を乗り越え、人気時代劇シリーズ最終話を自らの監督で締めくくり、さらなる飛躍を果たしていく渡辺謙

  • 『テレパル』1997年第1号・東版の表紙
  • 『御家人斬九郎』(フジテレビ)/1997年1月8日のテレビ欄(出典:『テレパル』第1号・東版)

徳川家に近い十八松平家という名門の家系に生まれながら、今は本所の長屋に母と暮らす貧乏御家人・松平残九郎(渡辺謙)。根っからの遊び人だが剣の腕は超一流で、罪人の介錯を副業とし、ついたあだ名が“斬九郎”。剣と女には強いが母親の麻佐女(岸田今日子)には頭が上がらない。麻佐女は気丈な上に無類の食通で大食漢。斬九郎は母の胃袋と自分の酒代のため、せっせと副業に精を出す……。

物語は斬九郎と芸者の蔦吉(若村麻由美)との色恋もあり、母の麻佐女とのバトルありのお約束な展開の中、幼なじみの八丁堀の与力・伝三郎(益岡徹)が扱う難事件に巻き込まれる。コミカルな部分、セクシーな部分、そして太刀裁きの凄みのバランスが絶妙で、またたく間に人気シリーズとなった。着流しでふんどし丸見えの遊び人から刀を手にした時の切り替えは、渡辺謙ならではの魅力。

20年前の今夜放送された第2シーズン初回スペシャルは「初春火の用心」。本所・深川一帯で火付けが横行、夜回りが殺される事件が発生。犯人は頬に傷のある男で、偶然その男が火付けをする瞬間を目撃した斬九郎は伝三郎から夜回りを依頼される。この回のゲストとして登場した阿部寛は、蔦吉に恋をする火消しの音吉の役。実は阿部寛は『仕掛人 藤枝梅安』で小杉十五郎という梅安の相棒としても好演している。渡辺謙と阿部寛という大柄な役者の2ショットと掛け合いは、時代劇の中では他で見られない異質なかっこよさだった。

『御家人斬九郎』が放送されていた1990年代のフジテレビ水曜20時枠といえば、『鬼平犯科帳』『銭形平次』『剣客商売』など伝統の時代劇枠。単純な勧善懲悪ものに収まらない男の美学が随所に描かれ、他の時代劇枠とは一線を画し、若いドラマファンの支持も高かった。しかし21世紀に入ると、この枠に限らず地上波での時代劇は徐々に姿を消していく。渡辺謙は2002年2月、『御家人斬九郎』シリーズの最終話となる第5シリーズの第10話(通算50話)では自ら監督を務めて“斬九郎”を卒業。のちのハリウッドでの活躍のきっかけとなる映画『ラスト サムライ』出演はその翌年、2003年のことだ。

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1982年、『テレパル』創刊準備のために編成された、テレビ局専門取材チーム。各テレビ局ごとに担当がいて、毎日テレビ局の広報や宣伝部を拠点に局内を徘徊、情報収集。その情報を元にテレパルの特集や番組表や番組紹介記事を制作していた。「その日に仕入れた情報はその日のうちに処理する」ことが宿命だったため事務所は“不夜城”となっていた。名刺に使われている「IS」の緑のロゴは、メタリックでキラキラしていて、テレビ局員の印象に残っている。

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