インタビュー
北野貴章(テレビ朝日チーフディレクター)/『しくじり先生 俺みたいになるな!!』

『しくじり先生』チーフD・北野貴章が語る――第1回:エゴとストイックが生み出す「面白い」

北野貴章(テレビ朝日チーフディレクター)/『しくじり先生 俺みたいになるな!!』

有名人が教壇に立ち、自分自身の強烈な失敗体験を告白し、同じ失敗をしないための教訓を伝授する『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)は、いまやテレビ朝日を代表する人気番組のひとつとなった。この番組はどのように作られているのか? どういうところを意識して演出をしているのか? 北野貴章チーフディレクターに話を聞いた。

深夜からゴールデン昇格での意思表示――「もっと攻める」

――深夜番組として始まった『しくじり先生』がゴールデンに上がってもう1年以上経ちますが、ゴールデンでこの番組をやっている手応えはいかがでしょうか。

北野:番組自体に深みをつけられるようになったので、結果的にはすごく良かったなと思っています。深夜のときには、僕もお笑いが好きなのでお笑い番組として作っていたんですけど、ゴールデンに上がるにあたってその方針を切り替えたんですよね。笑いだけじゃなくて、感動とか驚きの要素だったり、(「洗脳されて5億円とられちゃった先生」として出演した)辺見マリさんの回みたいにサスペンスの要素を入れたり。「しくじり偉人伝」といった新しいコーナーも作ったりして、いろいろ新しいことがやれたのが良かったかな、と。
 
 
――深夜からゴールデンに上がって本来の面白さが薄れてしまう番組もあると思いますが、『しくじり先生』はその面白さが薄まっていない感じがします。

北野:そうですね。深夜の最終回のときに、(オリエンタルラジオの)中田敦彦さんにゴールデンに上がるにあたってのプレゼン授業をしてもらったんですよ。この番組はこのままやります、ゴールデン行ったらもっと攻めます、って。その意志表示としてゴールデンの初回で堀江貴文さんに出てもらいました。そこがブレたら面白くなくなっちゃいますからね。

あと、最近は、年齢層が少し高めのタレントさんも出ていただいてるんですよ。たぶん、深夜だったらずっと芸人さんの割合が多めだったと思うんですけど、ゴールデンに来てからは、見ている人たちの層も違うからそこが変わってくるんですよね。僕はあんまり上の世代の人は詳しくなかったので、うわっ、こんなことをやってた人がいるんだ、って思ったりして、番組を作っていて面白いんです。もっと言うと、そういう人たちの方が芸歴が長い分だけ、強烈にしくじってるんですよ。それだけ授業も面白くなっていると思います。

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インタビュアー

ラリー遠田

ラリー遠田

1979年生まれ。東京大学文学部卒業。作家・ライター、お笑い評論家として執筆、講演、イベントプロデュースなど多方面で活動。主な著書に『逆襲する山里亮太』(双葉社)、『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)がある。『ヤングアニマル』(白泉社)に連載中の漫画『イロモンガール』の原作を手がける。

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