インタビュー
『ディープピープル』や『香川照之の昆虫すごいぜ!』も手掛けた大古滋久氏(NHK チーフ・プロデューサー)/『ねほりんぱほりん』

『ねほりんぱほりん』の中の人が語る――第1回:NHKの狙い「ネットの人たちを振り向かせたい」

『ディープピープル』や『香川照之の昆虫すごいぜ!』も手掛けた大古滋久氏(NHK チーフ・プロデューサー)/『ねほりんぱほりん』

ウェブを中心に口コミで話題になり、各メディアからも取材のオファーが殺到している話題の番組『ねほりんぱほりん』(NHK Eテレ)。毎回ほかでは見られないテーマでゲストが呼ばれ、MCの山里亮太(南海キャンディーズ)とYOUと共にトークを展開する。それぞれがブタとモグラの人形に扮して、終始人形劇の形で進められるという演出も斬新だ。この番組はどうやって作られているのか? チーフ・プロデューサーの大古滋久氏に話を聞いてみた。

狙いはネットの口コミ――「いい子ちゃん」ではない感じにしたかった

――この番組は「Eテレなのに攻めている」などと言われることも多いようですが、番組作りにおいてそういうことを意識されていますか?

大古:いえ、まったく意識してないです。お叱りの声も多少は受けるだろうなと思っていたんですけど、実際にはほとんどないですね。むしろ、「そういう意見に負けないで頑張ってくれ」という声の方が多いぐらいです。

――この番組が生まれたきっかけを教えてください。

大古:もともと、NHKを見る若い人が減っていて、そういう人がどんどんネットに流れているという危機感みたいなものがありまして。「ネットの人たちを振り向かせる」みたいなことが何かできないだろうか、ということを上の方から言われて、それで考え出したのがこの企画だったんですね。

ネットとの親和性ということを考えると、ある程度は「いい子ちゃん」ではない感じにしたかったんです。NHKの番組ってどうしても、いろいろな人に心配されることを考えた結果、なだらかにならされたり、面白さが弱まったり、引っかかりがなくなったりしてしまう。ネットではもっとゴツゴツした感じのものがあるわけじゃないですか。だから、番組を作る上では、これを削ると毒にも薬にもならない話になっちゃうな、っていうのは毎回毎回すごく意識しています。だから「攻めよう」っていうよりは、ネットの人たちを振り向かせたい、見てほしい、っていう思いの方が強いですね。

ダークな話もブタとモグラの人形劇でポップに/『ねほりんぱほりん』-(C) NHK
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インタビュアー

ラリー遠田

ラリー遠田

1979年生まれ。東京大学文学部卒業。作家・ライター、お笑い評論家として執筆、講演、イベントプロデュースなど多方面で活動。主な著書に『逆襲する山里亮太』(双葉社)、『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)がある。『ヤングアニマル』(白泉社)に連載中の漫画『イロモンガール』の原作を手がける。

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